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節分の巻きずし 掛魚祭 篠田統の「すしの本」はおもしろい。中にはこんな事も書いてあります。 (昭和)四十四年の節分の日、日本風俗史学会食物史分科会の月次例会の席上、大阪市立博物館の平山敏治郎部長から「ここへ来る途中、阿倍野橋のすし屋の表に 本日巻きずし有り という広告を見たが、何のことかしら」という質問あり。美登利鮓の久保登一氏の返事に、節分に巻きずしを食べる風は大正初めにすでにあった。おもに花街で行われ、ちょうど新こうこうが漬かる時期なので、その香の物を芯に巻いたノリ巻を、切らずに全(まる)のまま、恵方のほうへ向いて食べる由。老浪華人の塩路吉兆老も今日まで知らなんだ、と言われる。もちろん私も初耳だ。普通の町家ではあまりやらないようだ。 ここ10年位前からそんな習慣が現れた。海苔業者の企みに乗せられたのだと思うが、スーパーの折込み広告を見ると、「ご祈祷海苔を使用」だの「伝統的な食習慣のひとつ」「恵方巻き」などと書いてある。山形でも始めの頃は、「関西の習慣で」と説明されていたと思うが、篠田統によれば、花街の習慣でしかなかったという。別に商売にけちをつけるつもりはないが、伝統的な食習慣でないこと
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